【日本国内のEV販売】2026年1月のEVシェアは3.3%、23年の水準に向け順調に回復

記事公開:2026/2/22

八重さくら

皆さんおはようございます、八重さくらです!
今回は23年の水準に向けて回復した、2026年1月の国内のEV販売状況を解説します!

※この記事は2026年1月の情報です。最新情報はこちらから:EV販売台数の記事一覧(翌月中旬頃更新)

2026年1月の日本国内における軽自動車を含む乗用車全体の販売台数は、307,838台だった。これは前年同月の2025年1月(328,205台)、およびCOVID-19の影響を受ける前の2019年1月(342,477台)と比べて、それぞれ-6.21%、-10.11%の減少となった。

このうちEV(BEV+PHEV)のシェアは3.28%であり、前年同月の2025年1月(2.66%)や2024年1月(2.83%)からは増加した一方、2023年1月(3.68%)の水準には届かなかった。内訳として、BEVは1.39%から2.12%に増加した一方、PHEVは1.27%から1.16%に減少した。2026年は補助金の増額に加え国内メーカーから複数の新車種が予告、2023年の水準に向けて回復が続くと予想される。

メーカー別の販売台数ではトヨタが過去最多の3,600台を販売し、前月の最多だった輸入車の合計を上回り、1月のトップメーカーとなった。輸入車の合計は2,734台で、前年の2,002台から大きく増加。国内メーカーの2位は2,106台を販売した日産、3位は1,221台を販売した三菱となった。

燃料別シェアではHVが49.7%で引き続き最多となったものの、前年同月の54.51%からは減少。HVを含む電動車全体のシェアは53.0%となった。

日本国内の燃料別販売台数(2026年1月).png
日本国内の燃料別販売台数(2026年1月)(クリックで拡大)

・BEV:6,511台(乗用車全体の 2.12%、前年比 +42.69%)
・PHEV:3,582台(乗用車全体の 1.16%、前年比 -14.16%)
・EV(プラグイン車合計):10,093台(乗用車全体の 3.28%、前年比 +15.53%)

・FCV:79台(乗用車全体の 0.03%、前年比 +31.67%)
・ZEV合計:10,172台(乗用車全体の 3.30%、前年比 +15.64%)

・HV:152,941台(乗用車全体の 49.68%、前年比 -14.52%)
・電動車合計:163,113台(乗用車全体の 52.99%、前年比 -13.10%)

【本ページに掲載している販売数データのソースについて】
・登録車:一般社団法人日本自動車販売協会連合会(JADA)の燃料別販売台数(乗用車)より
・軽自動車:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の軽四輪車通称名別新車販売確報、及びメディア向け資料より
※シェアは上記の販売台数より独自集計
※特筆なき場合、EVはBEV(バッテリー式の完全電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を両方を指す

販売台数とシェアの推移

2026年1月のEV販売台数は10,093台で、前年の8,736台からは15.53%の増加となった。2025年は最終的に前年から0.98%の減少となったが、2026年は期待が持てるスタートを切った。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数(クリックで拡大)

同期間のシェアは3.28%で、前年の2.66%からは0.62ポイントの増加となった。販売数・シェアともに減少した前月から一転、補助金の増額や新車種の発売によりどちらも増加した。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)シェア(クリックで拡大)

月推移では最多を記録した2023年から2024年にかけて大きく減少した一方、2025年は前年とほぼ同等を維持した。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数とシェアの推移(クリックで拡大)

メーカーと車種

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メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2026年1月)(クリックで拡大)

1月のメーカー別販売数のトップは3,600台を販売したトヨタで、前月に最多だった輸入車の合計から首位を奪還した。新型bZ4Xが販売をけん引し前年の1,720台から109.3%の大幅な増加となり、同社として過去最多を記録した。このうち「プリウス」「ハリアー」「RAV4」などの登録車のPHEVは前年の1,652台から1,906台に、「bZ4X」やレクサス「RZ450e」「UX300e」などのBEVは68台から1,694台に大幅に増加した。BEVのうちJADAの乗用車ブランド通称名別順位より「bZ4X」が1,651台(28位)と公開されていて、レクサス「RZ450e」「UX300e」など他の登録車のBEVは43台と推測される。

2位となった輸入車の合計は2,734台で、前年の2,002台からは36.56%の増加となった。このうちBEVは前年の1,209台から2,209台に大幅に増加した一方、PHEVは793台から525台に減少した。乗用車のEVに占める輸入車のシェアは27.09%で、6割を超えた2025年からは減少したものの、依然として乗用車全体の輸入車のシェア(11.71%)と比べると高い割合を維持している。

国内メーカーの2位は2,106台を販売した日産で、前年の3,007台からは29.96%の減少となった。車種別では軽自動車の「サクラ」が前年の2,289台から670台に減少した一方、登録車の「リーフ」と「アリア」の合計は718台から1,436台に増加した。このうち「リーフ」は1,376台(37位)と公開されていて、残りの60台が「アリア」と推測される。

国内メーカーの3位は1,221台を販売した三菱で、前年の1,904台からは35.87%の減少となった。このうち94台が軽自動車の「eKクロスEV」、823台がアウトランダーPHEVと公開されていて、残りの304台が「エクリプスクロス」のPHEVモデルと推測される。

このほかTOP3には入らなかったものの、4位のホンダは前年の1台から328台に大きく増加した。引き続き、全328台が軽自動車の「N-ONE e:」だった。

また、輸入車の2,734台のうち、JAIA(日本自動車輸入組合)の「2026年1月度輸入車新規登録台数(速報)」によると普通乗用車のOthersは1,080台(前年の320台から増加)で、ほぼ全数がテスラと思われる。また、電動車専業メーカーのHyundaiは前年の41台から71台(うち35台が「小型」のINSTER)に増加し、このほかバスを9台販売。BYDは前年の42台から156台に増加、このほかバスを24台販売した。

おわりに

2025年はテスラが前年から約2倍となる1万台を販売したことに加え、トヨタが新型bZ4Xを発売し、国内でのEV販売をけん引。2026年1月もこのペースは衰えず、前年から大きく増加した。

一方で、影響力のある著名人によるEVのデマは未だに続いていて、日本国内に対して誤った知識を流布し、EVの普及を妨げるケースが後を絶たない。

そもそも石油でしか走れないHVと、様々なエネルギー源から発電する電気で走るEVは、直接エネルギー効率を比較することは難しい。環境の観点に限定した場合、一般的にはLCA(Life Cycle Assessment)により、生産~使用~廃棄の生涯排出量を用いることで比較する。これは日本を含め、既に世界の95%の国と地域でEVが内燃車よりも低排出とされている。

参考論文:Electric cars better for climate in 95% of the world
参考記事:【EVは普及しない?】間違いだらけのEV懐疑論

さらに同氏は「充電に6時間」と言っているが、これは彼が乗っている車種(MINIのPHEV)が急速充電に対応していないためだ。確かに普通充電には数時間~十数時間かかるが、寝ている間や駐車場に止めている間など車を使わない時間に行うものであり、パーキングエリアで行うものではない。

このようなデマの拡散が続く限り、日本のEVシェアは上がらず、必然的に国内メーカーのEV競争力も育たない。国内のEVシフトが遅れれば市場を失うことになり、国内の基幹産業である自動産業の衰退、すなわち国内経済への大きな打撃は避けられないだろう。

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