【日本国内のEV販売】2025年12月のEVシェアは2.7%、シェア・台数ともに前年から大きく減少

記事公開:2026/1/20

八重さくら

皆さんおはようございます、八重さくらです!
今回は前年から大きく減少した、2025年12月の国内のEV販売状況を解説します!

※この記事は2025年12月の情報です。最新情報はこちらから:EV販売台数の記事一覧(翌月中旬頃更新)

2025年12月の日本国内における軽自動車を含む乗用車全体の販売台数は、278,068台だった。これは前年同月の2024年12月(280,450台)、およびCOVID-19の影響を受ける前の2019年12月(284,278台)とほぼ同等となった。

このうちEV(BEV+PHEV)のシェアは2.72%であり、前月に続き、前年同月の2024年12月(3.35%)から減少した。内訳として、BEVは1.84%から1.90%に増加した一方、PHEVは1.51%から0.82%に大幅に減少した。10月や11月と比べてBEVの増加幅が減少しているが、これは2026年1月から補助金が大幅に拡充されることに先立ち、買い控えが影響している可能性がある。

メーカー別の販売台数では、輸入車の合計が3,324台で最多となった。輸入車の合計が最多となった月は、2025年だけで10回に上った。国内メーカーの最多は1,876台を販売したトヨタで、bZ4Xが762台を販売し前月に続き車種別のTOP50にランクインした。国内メーカーの2位は1,222台を販売した日産、3位は577台を販売した三菱、ホンダは533台を販売し僅差で4位となった。

燃料別シェアではHVが49.0%で引き続き最多だったものの、2023年11月以降として最低に。HVを含む電動車全体のシェアは51.7%となった。

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日本国内の燃料別販売台数(2025年12月)(クリックで拡大)

・BEV:5,288台(乗用車全体の 1.90%、前年比 +2.44%)
・PHEV:2,280台(乗用車全体の 0.82%、前年比 -46.01%)
・EV(プラグイン車合計):7,568台(乗用車全体の 2.72%、前年比 -19.36%)

・FCV:29台(乗用車全体の 0.01%、前年比 +20.83%)
・ZEV合計:7,597台(乗用車全体の 2.73%、前年比 -19.26%)

・HV:136,204台(乗用車全体の 48.98%、前年比 -9.86%)
・電動車合計:143,801台(乗用車全体の 51.71%、前年比 -10.41%)

【本ページに掲載している販売数データのソースについて】
・登録車:一般社団法人日本自動車販売協会連合会(JADA)の燃料別販売台数(乗用車)より
・軽自動車:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の軽四輪車通称名別新車販売確報、及びメディア向け資料より
※シェアは上記の販売台数より独自集計
※特筆なき場合、EVはBEV(バッテリー式の完全電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を両方を指す

販売台数とシェアの推移

2025年12月のEV販売台数は7,568台で、前年の9,385台からは19.36%の減少となった。11月に続き、2025年としては5回目の減少となった。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数(クリックで拡大)

同期間のシェアは2.72%で、前年の3.35%からは0.62ポイントの減少となった。販売数と同様11月に続き、2025年として8回目の減少となった。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)シェア(クリックで拡大)

月推移では最多を記録した2023年から2024年にかけて大きく減少した一方、2025年は前年とほぼ同等を維持した。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数とシェアの推移(クリックで拡大)

メーカーと車種

12月のメーカー別台数トップは輸入車の合計で、3,324台を販売した。11月はトヨタが19か月ぶりに最多となった一方で、12月は再度輸入車の合計が逆転した。このうちBEVは前年の2,947台から2,515台に、PHEVは1,216台から809台に減少した。登録車のBEVに占める輸入車のシェアは61.34%で、乗用車全体と比べると依然として多いものの、9割を超えた2025年9月から大きく減少した。

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メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2025年12月)(クリックで拡大)

国内メーカーのTOPは1,876台を販売したトヨタで、前月から順位を一つ下げたものの、前年の1,221台からは53.64%の大幅な増加となった。このうち「プリウス」「ハリアー」「RAV4」などの登録車のPHEVは前年の1,173台から922台に減少、「bZ4X」やレクサス「RZ450e」「UX300e」などのBEVは38台から954台に大幅に増加した。BEVのうちJADAの乗用車ブランド通称名別順位より「bZ4X」が762台(40位)と公開されていて、レクサス「RZ450e」「UX300e」など他の登録車のBEVは192台と推測される。

国内メーカーの2位は1,222台を販売した日産で、前年の1,940台からは37.01%の減少となった。車種別では軽自動車の「サクラ」が前年の1,481台から597台に減少した一方、登録車の「リーフ」と「アリア」の合計は459台から625台に増加した。このうち「リーフ」が575台と公開されていて、残りの50台が「アリア」と予想される。

国内メーカーの3位は577台を販売した三菱で、前年の1,956台からは70.50%の減少となった。このうち58台が軽自動車の「eKクロスEV」で、残りの519台が登録車の「アウトランダーPHEV」や「エクリプスクロス」のPHEVモデルと公開されている。

このほかTOP3には入らなかったものの、4位のホンダは前年の5台から533台に大きく増加した。引き続き全533台が軽自動車の「N-ONE e:」だった。

また、輸入車の3,324台のうち、JAIA(日本自動車輸入組合)の「2025年12月度輸入車新規登録台数(速報)」によると普通乗用車のOthersは587台(前年の757台から減少)で、ほぼ全数がテスラと思われる。また、電動車専業メーカーのHyundaiは前年の54台から170台(うち67台が「小型」のINSTER)に増加し、このほかバスを7台販売。BYDは前年の229台から322台に増加、このほかバスを40台販売した。

おわりに

2025年の国内のEV販売は、引き続き輸入車がけん引した。2024年あたりからの増加傾向は2025年に入っても減速せず、EV(BEV+PHEV)全体で増加。これは特にEV(登録車)で最も顕著となり、10月以降は新型bZ4Xの発売に伴いトヨタが増加の兆しを見せているものの、依然として輸入車が優勢だ。

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メーカー別EV(BEV+PHEV)販売数(クリックで拡大)

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メーカー別EV(BEV+PHEV)販売数(クリックで拡大)

2025年通年でも輸入車の合計が39,797台となり、国内メーカーとして最多のトヨタに対し、約2倍近い台数を記録した。一部でトヨタの新型bZ4Xが既に1万台の受注を獲得したとの報道もあり、2026年以降の追い上げに期待したい。

メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2025年).png
2025年のメーカー別EV(BEV+PHEV)販売数(クリックで拡大)

一方で、年末年始にかけて、有名観光地でのガソリンスタンドの閉鎖が話題となった。このような人口が少なく戸建てが多い地方部では自宅で充電できるEVが有効であり、多くの賛同が得られた。

背景には人口減少による車両数の減少やHVの普及に伴うガソリン消費量の減少があり、この傾向は今後も加速することが予想される。引用やリプライでは相変わらずEVが使えない理由探しが目立つが、これからガソリン供給網が減少すれば、否が応でも低コストなEVに移行せざるを得ない時代がくるだろう。

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