【日本国内のEV販売】2025年6月のEVシェアは2.9%、輸入車の販売数・シェアが過去最多に!
記事公開:2025/7/16

皆さんおはようございます、八重さくらです!
今回は輸入車のシェア・販売数が過去最多となった2025年6月の国内のEV販売状況を解説します!
※この記事は2025年6月の情報です。最新情報はこちらから:EV販売台数の記事一覧(翌月中旬頃更新)
2025年6月の日本国内における軽自動車を含む乗用車全体の販売台数は、329,118台だった。これは前年同月の2024年6月(311,904台)と比較して5.5%増加したものの、COVID-19の影響を受ける前の2019年6月(366,975台)からは10.3%の減少となった。
このうちEV(BEV+PHEV)のシェアは2.9%であり、前年同月の2.5%からは+0.4ポイントと、5月に続いて2か月連続の増加となった。内訳として、BEVは1.6%から1.7%に、PHEVは0.8%から1.2%に増加した。
メーカー別の販売台数では、輸入車の合計が過去最多の4,604台で、5か月連続で最多となった。軽自動車を含むEVの輸入車のシェアも、過去最高の48.0%を記録した。国内メーカーの最多は2,154台を販売したトヨタ、2位は1,684台を販売した日産、3位は1,084台を販売した三菱で、いずれも前月の順位を維持した。
燃料別シェアでは引き続きHVが最多の51.0%で、HVを含む電動車全体のシェアは53.9%となった。
日本国内の燃料別販売台数(2025年6月)(クリックで拡大)
・BEV:5,507台(乗用車全体の 1.67%、前年比 +4.17%)
・PHEV:4,082台(乗用車全体の 1.24%、前年比 +54.04%)
・EV(プラグイン車合計):9,589台(乗用車全体の 2.91%、前年比 +25.18%)
・FCV:32台(乗用車全体の 0.01%、前年比 -54.93%)
・ZEV合計:9,621台(乗用車全体の 2.92%、前年比 +24.45%)
・HV:167,769台(乗用車全体の 50.98%、前年比 +5.45%)
・電動車合計:177,390台(乗用車全体の 53.90%、前年比 +6.33%)
【本ページに掲載している販売数データのソースについて】
・登録車:一般社団法人日本自動車販売協会連合会(JADA)の燃料別販売台数(乗用車)より
・軽自動車:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の軽四輪車通称名別新車販売確報、及びメディア向け資料より
※シェアは上記の販売台数より独自集計
※特筆なき場合、EVはBEV(バッテリー式の完全電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を両方を指す
販売台数とシェアの推移
2025年6月のEV販売台数は9,589台で、前年の7,660台と比べると25.18%の増加となった。2025年としては1月と4月、5月に続く4回目の増加となり、2024年の12か月連続の減少に歯止めがかかっている。
同期間のシェアは2.91%で、前年の2.46%からは0.45ポイントの増加となった。2025年4月まで13か月連続で減少していたが、5月に続き、2か月連続で増加した。
月推移では最多を記録した2023年から2024年にかけて大きく減少した一方、2025年は増加の兆しを見せている。
日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数とシェアの推移(クリックで拡大)
メーカーと車種
メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2025年6月)(クリックで拡大)
6月のメーカー別台数は、輸入車の合計が4,604台と5か月連続で最多となった。乗用車全体に占める輸入車の比率は15.74%である一方、EVに限定すると48.01%に上昇、さらに登録車のBEVに限定すると85.67%に跳ね上がる。登録車のBEVは2024年12月に過去最高の85.32%を記録したが、2025年6月はさらにこれを上回った。国内メーカーが魅力的なEVを発売しない限り、今後もこの状況が続くと予想される。
国内メーカーのトップは前月に続き2,154台を販売したトヨタで、前年の1,338台からは60.99%増加した。このうちプリウス、ハリアー、RAV4などの登録車のPHEVが前年の1,150台から2,108台に増加した一方、bZ4XやレクサスRZ450e、UX300eなどの登録車BEVは148台から46台に減少した。
国内メーカーの2位も前月に続き1,684台を販売した日産で、前年の2,224台からは24.28%の減少となった。車種別では軽自動車の「日産サクラ」が前年の1,504台から1,137台に、登録車の「日産リーフ」と「日産アリア」の合計は720台から547台に減少した。
国内メーカーの3位も前月に続き1,084台を販売した三菱で、前年の698台からは55.30%の増加となった。このうち軽自動車の「三菱eKクロスEV」は前年の164台から106台に減少、登録車のPHEVは534から978台に増加。このうち「エクリプスクロス」はJADAの乗用車ブランド通称名別順位より750台(46位)と公開されているものの、PHEVモデルの台数は不明だ。
また、輸入車の4,604台のうち、JAIA(日本自動車輸入組合)の「2025年6月度輸入車新規登録台数(速報)」によると普通乗用車のOthersは過去最多の1,407台(前年の759台から増加)で、ほぼ全数がテスラと思われる。また、電動車専業メーカーのHyundaiは前年の26台から124台(うち104台が「小型」のINSTER)に増加し、このほかバスを6台販売。BYDは前年の148台から過去最多の512台に増加、2か月連続で過去最多を更新し、このほかバスを2台販売した。
おわりに
5月のレポートではテスラの新型モデルYによるロボタクシーのテスト車両を紹介したが、6月22日、ついに正式にサービスが開始された。サービス開始時点では10台程度の小規模な展開で、助手席には監視員が乗車、招待された関係者やインフルエンサーしか利用できない。しかし、運転席に人が座っていない車両が自動で走行、個通手段として運賃を徴収していることは、まぎれもない事実だ。
テスラのRobotaxi、ついに始まりましたね!
— Sakura Yae/八重 さくら (@yaesakura2019) June 22, 2025
何度でも言いますが、これは4万ドル程度の市販車で、ソフトウェアのみカスタマイズされたもの。
そして既に販売された車両も、ソフトウェアのOTAアップデートにより、自動運転に対応する日がくるでしょう...pic.twitter.com/yONGtLl13f
海外ではトレンドが電動化から自動化へ移行しつつあるなか、国内では未だにEVの実用性に対して否定的な意見が溢れている。これに対してモータージャーナリストの五味氏がポルシェ マカンのレビュー動画にて、改めて自宅充電の利便性を説いている。
自宅充電を体験した五味氏:
— Sakura Yae/八重 さくら (@yaesakura2019) July 12, 2025
「自宅充電が超幸せ」
「ガソリンスタンドに行くのが、どれだけ無駄なことか」
「EVを実体験しないと分からない」
「いつも満タンで出発できる」
「航続距離〇〇kmは内燃車の概念」
ポルシェ マカン4 【レビュー&試乗】650Nmを安定して走らせるAWD!! E-CarLife with… pic.twitter.com/xDDDYG4y8C
同氏が指摘しているように、自宅充電で運用することが、EVの魅力を最も引き出せる使い方だ。内燃車では駐車中に燃料を補給することは難しいが、EVならそれが可能となる。自宅、遠出の休憩中、目的地で駐車中に充電することで、EVは「∞」の航続距離を持つことになる。