【日本国内のEV販売】2024年1月のEVシェアは2.8%、BEVが減少した一方でHV含む電動車全体は6割を突破!

記事公開:2024/2/15

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皆さんおはようございます、八重さくらです!
本日はHVを含む電動車が初めて6割を突破した1月のEV販売状況を解説します!

※この記事は2024年1月の情報です。最新情報はこちらから:EV販売台数の記事一覧(翌月中旬頃更新)

2024年1月の日本国内の軽自動車を含む乗用車全体の販売台数は285,431台で、2023年1月の319,870台からは10.8%減少し、COVIDによる影響を受ける前の2019年1月(342,477台)や2020年1月(301,195台)の水準には届かなかった。

このうちEV(BEV+PHEV)のシェアは2.8%(うちBEVは1.6%)で、PHEVが前年の1.0%から1.2%に増加した一方、BEVは2.7%から1.6%に減少した。メーカー別で見ると、前年に記録的な台数となった日産や三菱が前年の半分以下まで減少。三菱は前年の2,702台(うち864台がeKクロスEV)から56.6%減少し1,173台(同274台)に、日産は前年の6,280台(うち4,213台が日産サクラ)から54.4%減少し2,867台(同2,314台)となった。

このほかFCVが前年の3.5倍以上となる94台を販売し、シェアも前月に続き前年の0.01%から0.03%に増加。さらにHVは前年の45.2%から過去最高の57.7%まで増加、これに伴いHVを含む電動車全体のシェアも過去最高の60.6%となった。

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日本国内の燃料別販売台数(2024年1月)(クリックで拡大)

・BEV:4,658台(乗用車全体の1.63%、前年比-45.26%)
・PHEV:3,410台(乗用車全体の1.19%、前年比+4.22%)
・EV(プラグイン車合計):8,068台(乗用車全体の2.83%、前年比-31.52%)

・FCV:94台(乗用車全体の0.03%、前年比+224.14%)
・ZEV合計:8,162台(乗用車全体の2.86%、前年比-30.89%)

・HV:164,731台(乗用車全体の57.71%、前年比+14.00%)
・電動車合計:172,893台(乗用車全体の60.57%、前年比+10.61%)

【本ページに掲載している販売数データのソースについて】
・登録車:一般社団法人日本自動車販売協会連合会(JADA)の燃料別販売台数(乗用車)より
・軽自動車:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の軽四輪車通称名別新車販売確報、及びメディア向け資料より
※シェアは上記の販売台数より独自集計
※特筆なき場合、EVはBEV(バッテリー式の完全電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を両方を指す

販売台数とシェアの推移

2024年1月のEV販売台数は8,068台で、軽EVの納車が本格化する前の2022年1月からは増加したものの、前年の11,782台からは31.5%の大幅な減少となった。これは乗用車全体の10.8%減少を超える減少率で、2023年12月から2ヶ月連続の減少となった。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数(クリックで拡大)

シェアは2.83%で、前年の3.68%から大きく減少し、2022年10月以来、15ヶ月ぶりに3%を割った。これは前述の通り日産や三菱の大幅な減少によるもので、有力な新車種が登場するまでは3%前後で推移するものと予想される。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)シェア(クリックで拡大)

月推移では1月は例年も閑散期となることに加え、軽EVの納車が増加した2023年からの落ち着きもあり、右肩下がりが目立っている。より重要な長期トレンドでは2020年から2022年前半にかけて成長が続いたが、2023年に入ってからは停滞が見られ、2024年いっぱい続く可能性が高い。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数とシェアの推移(クリックで拡大)

メーカーと車種

2024年1月のトップメーカーは引き続き2,867台を販売した日産で、過去最高を記録した前年の6,280台からは54%減少したものの、引き続き国内のEV販売をけん引した。車種別では前月に続き軽自動車の「日産サクラ」が 2,314台で、前年の4,213台からは減少しつつも最多に。登録車の「日産リーフ」と「日産アリア」は合計で553台で、前年の2,067台から約1/4まで減少し、どちらも乗用車のTOP50にはランクインしなかった(50位の530台未満)。

前月の3位から2位に返り咲いたトヨタは2,225台を販売、前年の1,007台から2倍以上に増加した。特にプリウス、ハリアー、RAV4などのPHEVが前年の787台から 1,930台に大幅増、bZ4XやC+Pod、レクサスRZ450e、UX300eなどの登録車のBEVも前年の202台から258台に増えている。なお、このうち37台が2024年夏の生産終了が発表されたC+podで、こちらも前年の18台から2倍以上に増加した。

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メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2024年1月)(クリックで拡大)

輸入車の内訳は不明ながら、3位は恐らく1,173台を販売した三菱で、前年の2,702台からは57%減少した。このうち274台がeKクロスEVと公開されていて、前年の864台から1/3以下に減少。残りの899台が登録車のPHEVで、556台がアウトランダーPHEVと公開されていて、残りの343台がエクリプスクロスのPHEVモデルと推測される。

なお、輸入車の1,598台のうち、JAIA(日本自動車輸入組合)の「車名別輸入車新規登録台数の推移(月別)」によるとOthersは309台で、ほぼ全数がテスラと思われる。前年の29台からは大幅に増加していて、納車戦略の見直し(四半期内の均等化)によるものだ。また、電動車専業メーカーのHyundaiは前年の32台から71台に、BYDは37台から217台に、それぞれ大幅に増加している。

おわりに

2024年のEV販売は前年を下回るスタートとなり、まるで数ヶ月前からメディアを賑わすEVの「減速」論を証明するかのような記録となった。一方で世界では成長が続き、前年1月の66万台から今年は100万台を超えるまで大幅に増加している。

内訳を見ると、欧州で+29%、北米では+41%、中国では約2倍の増加となり、日本の-31.5%とは対照的に、多くの国や地域では引き続き増加していることが読み取れる。

参考:January 2024 Breaks Global EV Sales Record: Take That, Haters

もちろん将来に絶対はないため、実際に減速した場合も想定することは必要かもしれない。しかし、それは「現時点で減速していない」という事実を無視しても良いという意味ではない

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