三菱アイミーブ M 納車&165kmの旅

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皆さんおはようございます、八重さくらです!
今回は軽自動車の三菱アイミーブMで、納車直後に165kmの中距離ドライブに挑みました!

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なぜ三菱アイミーブ?

2020年、ほとんどの業種に大不況をもたらしたコロナ禍。

私の事務所である「コンシェルジュ・システムズ」も例外ではなく、当てにしていた売上がほぼ吹き飛んだ。

しかし外出の自粛要請が長引く中でも通販やフードデリバリーなどは追い風が吹き、この波に乗るために軽貨物での宅配事業を始めることに。

電気自動車はまだ選択肢が少なく、軽自動車は三菱自動車が発売している2車種のみ

  • 貨物:ミニキャブ・ミーブ
  • 乗用:アイミーブ(中古のみ)

※注:「アイミーブ」は2018年のマイナーチェンジでバンパーの形状が変更され、軽自動車ではなく登録車になった。

軽貨物なら当然「ミニキャブ・ミーブ」が最初の候補となるが、電気自動車は空力性能によって電費の大きな違いが出るため、同じバッテリーサイズでも「アイミーブ」と比べると航続距離が短い。

そこで今回は流線型で空力性能に優れ、さらに高性能な東芝製のSCiBバッテリーを搭載した「アイミーブ M」に白羽の矢が立った。

1. アイミーブ Mのここがスゴイ!

世界で最初に市販された量販電気自動車の三菱アイミーブは、2020年7月時点で国内唯一の軽乗用車である。

残念ながら現在は販売が終了したMグレードは東芝製のSCiBバッテリーを搭載し、容量10.5kWhというバッテリーの小ささを意識させない優れた使い勝手を実現している。

1-1.充電速度

バッテリーの最大充電速度は同じ性能であれば容量に比例し、容量が2倍になれば最大充電速度も2倍となる。

例えば最新鋭の電気自動車であるテスラ モデル3のスタンダードレンジプラス(54kWh)は最大170kWで充電できるのに対し、ロングレンジ(75kWh)は最大250kWで充電できる。どちらも容量(kWh)の約3倍の速度(kW)だ。

これに対し、東芝SCiBを採用した「アイミーブ M」は2011年発売という一回り前の技術にも係わらず、10.5kWhの容量で最大約41kWという、モデル3を上回り容量比で約4倍の充電に対応している。

※330V x 125A = 41.25kW(理論値)

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充電速度(容量比)

1-2.寿命

一般的なリチウムイオン電池の寿命は数千回の充放電と言われているが、東芝SCiBでは20,000回の充放電でも70%以上を維持するという長寿命を実現。

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長寿命を謳う東芝SCiBバッテリー(東芝公式サイトより)

同じ距離を走行する場合でもバッテリー容量が小さいとそれだけ充放電回数が増えることになるが、理論的には充放電による劣化が半分であれば、2倍の容量のバッテリーを積んだ場合と同等の長寿命が実現できる。

現行型のアイミーブの詳細スペックは以下の記事を参照のこと。
※関連記事:【総まとめ】2020年~2021年に買える電気自動車を徹底比較

2. 一路、茨城県ひたちなか市へ!

事務所がある千葉県木更津市から納車場所の茨城県ひたちなか市へ向かうには、まず高速バスで東京駅に向かい、さらに特急ときわ・ひたちに乗り換える。

少し距離があるものの、1回の乗り換えだけで行けるのがせめてもの救いだ。

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高速バスはコロナ禍により本数が減らされているが、それでも乗客は数名のみ。

東京駅に到着したら特急に乗り換え、最寄り駅であるJR勝田駅へ。

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勝田駅から茨城三菱自動車販売 クリーンカー勝田店に移動し、いよいよ今回購入した三菱アイミーブ Mグレードと対面。

  • 年式:2014年 初度登録
  • 走行距離:約4万km
  • バッテリー残存率:約86%
  • 価格:乗り出し 96万円

バッテリーに過度な負荷をかけなければ、まだまだ走ってくれるはず。目標は10万kmだ!

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簡単な説明の後、キーとリモコンを受け取る。

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テスラのようなコネクテッド機能は無いものの、付属のリモコンで乗る前にエアコンを付けたり、タイマーで充電の開始、停止などの操作が可能だ。

3. はじめてのアイミーブ!

今回は購入前に試乗しておらず、初めてアイミーブに乗る機会となった。

ほぼ満充電の状態で、エアコンOFFでの航続距離は121kmを表示。(エアコンをONにすると107km)

ここに表示される航続距離はカタログ値ではなく直前の電費によって変わるので、あくまでも参考程度に。

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いざ走り出してみるとテスラのような「ガツン!」とくるようなインパクトは無いものの、電気自動車ならではの滑らかで静かな走りは共通している。

近年は軽自動車も防音性能が向上してガソリン車でもかなり静かだが、アイミーブはエンジンが全く無くロードノイズも適度に抑えられていて、さらにその数段上をゆく。

また、アイミーブは軽自動車としては比較的車重があるため乗り心地も良く、凹凸のある路面や歩道の段差も靭やかに乗り越える。

ここだけの話しだが、エアサスを採用しているテスラ モデルXの乗り心地とほぼ変わらない。さすがにモデルSには負けるが、やはり日本車のバネサスは優秀である。

せっかくなので三菱の急速充電設備を利用しながら、のんびり一般道で千葉県木更津市までドライブ。

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165km程度であれば1回の充電でもたどり着ける計算だが、少し余裕を見て2回充電することにした。

1回目の充電は約71km先の自動車販売店で、計算通りなら107km - 71km = 残り36kmの航続距離で到着するはずだが、果たして・・・

4. 記念すべき初充電!

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記念すべき1回目の充電は千葉県香取市にある文山自動車様。

三菱のディーラーではないもののアイミーブのロゴがあり、三菱と提携している充電スポットのようだ。

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到着時の残り航続距離は23kmで、71kmの走行に84km分を(約18%多く)消費した計算となる。

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ここの急速充電器は最大30kW(400V x 75A = 30kW)なので、全く制限を受けずに75Aでスタート。

充電中は店内でコーヒーを頂き疲れをリフレッシュし、様子をみてみると・・・

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なんと約25分で100%近くまで回復

東芝のSCiBが高性能であることは知識としては知っていたが、実際に目の当たりにして驚きを隠せなかった。

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驚きから落ち着きを取り戻しつつ、次の目的地へ出発。距離は約52km、余裕でたどり着けるはずだ。

5. 2回目の充電!

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約46%を残して、千葉三菱コルト自動車販売 千葉店様に到着。

こちらに設置されている充電器も30kWのタイプだが・・・

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なんと、ここの急速充電器は出力が表示されないタイプ

アイミーブは車両側にも出力が表示されないので、この急速充電器は不便に感じた。

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10分で46%から71%に回復し、事務所までたどり着ける分は充電できたのでこれで終了。

その後のメールにより10分で2.6kWhの充電量だったので、平均出力は15.6kWの計算になる。

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最後は事務所までの約43km、いよいよラストスパートだ!

6. 事務所に到着!

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最後は全く遠慮せずにキビキビ運転を楽しみ、到着時の航続距離は11kmに。

43kmの走行に対して60km分近く消費しており、約30%余分に消費した計算だ。

とはいえ、軽貨物はどうしてもキビキビ走らなければならない場合もあるため、走り方と充電タイミングを考えながら走ることになる。

今後実際に使って得られた発見や経験談、アドバイスなどは随時ブログなどでお伝えする。

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今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
今後とも、アイミーブとモデルXの2台体制となったエコレボをよろしくお願いします!

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